点が取れるとわかれば勉強する子どもたち

毎日忙しいお母さん、こんにちは!
元塾経営者の猿子けいと申します。
「子どもが勉強しなくて困っている」という親御さんの声を、仕事柄よく聞きます。
「いったいどうすればうちの子どもは勉強するようになるのでしょうか…」とか。
このブログを読めば、勉強嫌いだと思っていた子がみるみる勉強するようになるからくりがわかります!
↓毎日忙しい大人女子の皆さんにはこちらも
その1 成功体験をさせてみよう

サッカーが得意な子は、子どものころからサッカーをほめられて好きになり、そのまま練習を重ねて得意になっていった子です。
絵が苦手な子は、小さなころ絵に興味がなく練習もしてこなかったので、いつになっても上手な絵を描くことができません。
勉強だって練習でうまくなる
勉強もそうです。
練習すれば、つまり勉強すれば、受験のための勉強なんてできるようになります。
反対に勉強しない子はいつになっても勉強ができません。
そして勉強したらいい点数が取れた、計画通りに準備を進めたら予想通りの結果になったなどの成功体験があると、勉強がより好きになり、もっとやりたくなります。
成功すると好きになる
成功した体験をすると、そのものが好きになります。
得意なことに対しては、やる気も出ますし努力も苦ではありません。
皆さんの得意なものや好きなものが今でも得意だったり職業に結びついたりしているとすれば、それはあなたがそれに対して努力を怠らず、たくさん修錬されてきた結果なのです!
成功体験を作り出す
お子さんが勉強を嫌だと思わなくなるために、成功する体験をさせてあげることはとても有益です。
綿密に準備された計画書の通りにテスト勉強をしていくと、定期テストで本人も思わぬ点数を取れたりします。
実際は計画書のおかげといいたいところですが、頑張って問題を解いたのは本人です。
大いに努力を認めてあげてください。
点が取れれば勉強しだす
そうすればやる気が出て、次のテストも頑張りたいと思うようになってくれるはずです。
まずは、次のテストでもいい点を取りたい、という気持ちになるのが第一歩です。
これが、彼の目標ということになります。
この気持ちは子ども本人の意思ですから、尊重してあげてください。
計画書さえあれば試験勉強ができる状態になれば、勉強のやり方はもう大丈夫です。
次は、計画書を自分で作れるようになることです。
自分で未来を予想して思った通りの結果が得られると、もっと嬉しいはずです。
定期テストは試験勉強もしやすいので、まずは簡単に試験範囲や問題レベルが予想できる定期テストの計画から始めてみることをお勧めします。
そして、盛大に成功を感じさせてあげてください。
さみしいけれど子離れを
目標のために計画ができるようになると、日々の授業や入試、仕事においても自律的に進めていくことができます。
誰かに筋道を作ってもらわないと行動できない人の何倍も効率よく物事を進めていけるわけです。
将来仕事をもった時の働き方にも影響します。
その2 これからが学歴社会の始まり

日本でも次第に、新卒一斉採用・終身雇用という働き方が崩れてきています。
会社が社員とその家族の面倒を最後まで見切れなくなってきているのです。
それで、ジョブ型雇用や成果主義にかじを切る企業が増えてきました。
ジョブ型雇用では、社員ひとりひとりの仕事が明確に決まっています。
社員はその仕事をするためのスペシャリストとして働きます。
入社の際には、何が専門でどのような勉強をしてきたのかが問われることになります。
日本もようやく、勉強してきたことが収入に結び付く時代を迎えようとしています。
入試はゴールじゃない
これまでは、日本人の多くが「勉強」の終着点を主要5科目の合計点である大学入試に位置付けていたような気がします。
でもこれからの若い人は、大学で何をどれだけ勉強したかを問われます。
大学入試までの学校の勉強は、とてもシンプルです。
必ず答えが存在するので、暗記さえできれば満点を取れます。
学びがシンプルである間に勉強のやり方を知っておかないと、とてもではありませんが大学での研究生活についていけません。
日本は学歴社会ではない
お気づきのとおり、現在の日本は学歴社会とはいえません。
学歴による収入の差よりも、勤続年数による収入の差のほうが顕著だからです。
さらに日本でいうところの学歴はつまり、高校3年生時の学力を意味します。
なぜなら日本の大学は割と簡単に卒業できますので、大学時代に勉強した人もしなかった人も、同じ出身大学名を名乗れてしまうからです。
新卒一斉採用の最終面接は結局、協調性や忍耐強さを試す場になりがちです(もちろん、そうでない職場もたくさんあります)。
旧態依然の職場もあり続けるけれど...
これまで日本の会社で重宝されてきたのは、何でもまんべんなくこなせるジェネラリスト社員です。
新卒の段階で一斉に採用された新入社員は、新人研修を経て適当な部署に配置されます。
そこでOJT(先輩と一緒に仕事をしながら仕事を覚えていく)を受け、ある程度ひとりで仕事ができるようになったころに違う部署に配属されます。
この方式だと、長く会社に尽くせば尽くすほど重宝がられることになります。
なぜなら同じ会社に長くいるほどより多くの社員と顔見知りになり、書類のやり取りなどがスムーズにできるからです。
給料も年齢に応じて上がっていきます。
このような雇用方法をメンバーシップ型といいます。
割を食うのは若い世代
でも社員に顔見知りが多いというだけで、会社の売り上げ自体が伸びるはずもありません。
またひとりひとりの仕事が明確に決まっていないので、さぼってばかりなのに高給をもらっている年配社員がいる一方、サービス残業を強いられる若くてまじめな社員の給料がいつまでも安いまま据え置かれたりしています。
勉強が収入に結び付く時代に
仕事や収入と密接にかかわる勉強って、ワクワクしませんか。
本当に勉強がおもしろくなるのは、自分の専門分野を見つけてからではないかとも思います。
子どもさんの好きなことを奪わないでほしいといったのには、そのような意味もあります。
主要5教科以外に没頭できるものをお子さんがたくさん持っていたなら、それこそ将来の選択肢は広いと思います。
お子さんは何が好きで何が得意ですか?
例えばプログラミング分野では常に人手が足りず、プログラミング能力のある人は高い給料を約束されています。
ほかの誰も気づかなかったサービスを提供する会社を起業する社長さんもいます。
英語圏ではない国に留学したり、海外を基盤に仕事をしたりしている人もいますね。
いずれもその分野に対して、とんでもない努力を重ねてきた人たちです。
ではなぜ努力し続けられたのかといえば、他のことに比べて苦ではなかったからにほかなりません。
努力の仕方は学校の勉強と基本的に同じです。
興味を持ったことに対して、自分の意思で研究し、開拓していくのです。
だから子どもの話に興味を示して
親御さんにしてほしいのは、子どもたちの興味に対して同じく興味を示してあげることです。
興味の対象に決して優劣をつけないでください。
計画は子ども自身にさせてください。
子どもたちの集中力は大人のそれとは比べ物になりません。
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