本記事は、個人塾の経営者の方に向けて執筆いたしました。
数ある学習塾の中で、生徒と保護者に選ばれる塾を作っていくためのブログです!
学習塾は会員制の習い事です。
よほどのことがない限り、基本的には毎週生徒が通い続け、毎月授業料が入金されていきます。
他業種から見れば、非常に恵まれた経営形態なんです!
それだけに生徒がひとりやめると、経営的にも精神的にもダメージが大きいですよね…。
というわけで、生徒がやめない・生徒がやめてもびくともしない学習塾の作り方を見ていきましょう!
↓まずは副業から塾経営をやってみたい方は
その1 常時平常授業で利益を出す
平日に休み時間を多めに設けることは前述しました。
では休日はどうでしょうか。
土日に営業している場合、朝から晩まで通常の授業を詰め込んだりしていないでしょうか。
土日こそ時間割に余裕を
授業は直接的には売り上げのもとになります。
でも先ほども述べたように、通常授業を繰り返すだけでは、売り上げは伸びていきません。
土日こそ、授業をしていない時間を作ってください。
それらの時間は、面談と講習会に充てます。
通常の授業を日ごろからパンパンにいれて、夏休みには平日の午前中にも講習を入れていては、体がもちません。
自分ではがんばれていると思っても、100%の授業が提供できないようでは生徒に対して失礼です。
かといって近年、短期アルバイトの雇用はますます困難です。
ですから、年中同じ営業時間で運営していくことをお勧めします。
講習会はボーナス
年中同じ営業時間で働くことの意味は、売り上げを保つうえでも役に立ちます。
通常授業の売り上げは、サラリーマンの月給のイメージです。
毎月だいたい同じ額が入ってきます。
季節ごとの講習会はボーナスです。
月給とは完全に別の、臨時収入です。
年度ごとに収支を予想して学習塾を運営していると思いますが、収入を月給とボーナスに分けると、計算がしやすくてお勧めです。
年初に立てた予算までいくら足りないかによって、翌月追加受講を何件取ればよいか、追加受講が取れなかったら講習会を何件売ればいいか、とてもわかりやすくなります。
環境整備をケチらない
個人塾の中には、どんぶり勘定の経営者がたまにおられます。
学習塾は非常に続けやすい業種で滅多に倒産したりはしないのですが、それでもほとんど儲かっていない学習塾も散見されます。
経営者ひとりの生活費でやっとで冷暖房もろくにつけられないようでは、生徒がかわいそうです。
生徒は、よりよい学習環境を求めて学習塾にやってきています。
しっかりと儲けの出せる経営をしていってください。
その2 面談を商談にしてはいけない
皆さんの塾では保護者面談をされているでしょうか。
面談を講習会販売のための商談にしている学習塾が多すぎます。
そのような面談は保護者も身構えてしまい、双方が重苦しい数十分を過ごすことになります。
面談を楽しみにしている親は多い
面談は本来、生徒の塾での様子や家庭での様子を交換し合う場です。
話題の主役は当然、生徒であるべきなのです。
だからこそ学習塾の面談を楽しみにしている保護者は、実は多いです。
保護者の方も、本当は誰かに話を聞いてほしいのです。
それに学習塾を経営していると、どうしても子どもとばかり日々会話をすることになります。
久しぶりに大人と話すのも楽しいものです。
保護者が面談時に望んでいる話題
面談では、生徒の塾での様子を話しますが、この時、勉強以外で気になった点をたくさん伝えてあげてください。
例えば、いつも姿勢がいいとか、隣の子に消しゴムを貸してあげていたとか、髪の毛伸びましたね、などです。
勉強以外も見てくれていると感じると、保護者は信頼を寄せます。
面談時はよい聞き役に
そして、保護者からの話をたくさん聞いてください。
話を聞くというのは単純に、保護者と会話するという意味です。
決して保護者の要求を聞き入れるという意味ではありません。
保護者をあなたのファンにするのが面談の目的です。
決して保護者のいいなりになってはいけません。
のめない要求ははっきりと断り、規約違反があれば臆せずに指摘してください。
何度もいいますが、生徒は平等に扱ってください。
一部の要求だけ受け入れると、ほかの生徒がやめていきます。
塾に残ってほしいのは、規約を守っている生徒たちのほうです。
講習会を買ってもらう
保護者との信頼関係ができ上がっていて、保護者があなたのファンであれば、面談後の講習会購入はすぐに決まります。
この保護者との関係は、日々の生徒や保護者とのちょっとした会話の積み重ねでもあります。
ところが学習塾側がいつも保護者や生徒のいいなりになっていると、講習会がちっとも売れません。
ちっとも売れない学習塾に限って、「あそこの塾は講習会ばかり売りつけてくる」と悪評が立ち、さらに売れなくなっていきます。
その3 講習会中も通常授業をやめてはいけない
講習会の売上は、学習塾にとってボーナスのようなものです。
講習会のある月は通常の月よりも大幅に売り上げが伸びます。
講習会は、通常授業にプラスして開催することをお勧めします。
大手塾の講習会とはやり方を変える
大手の学習塾などは、夏休みなどの講習会期間中に通常授業を一切取りやめ、講習会メニューに切り替えます。
これは、講習会を会員ではない生徒にも受講させるためです。
そして新学期からの新規入会につなげます。
しかしこの場合、既存の生徒が夏期講習を受けない選択をすれば、その月の売上は発生しません。
それでも新規生徒を獲得すれば、たいしたダメージにはならないというわけです。
大手の学習塾は講習会期間中、社員一丸となって月300時間を超える残業をこなしながら新規生徒を獲得していきます。
その労働時間総数は、途轍もないものです。
個人塾の講習会のやり方
個人塾で講習会中の通常授業をやめると、夏休みだけ大手の学習塾で夏期講習を受ける生徒が出てきます。
さらに、新学期からは大手塾に生徒を取られかねません。
それを補うだけの新規入会生を獲得する手立てはありますか。
ですから、通常授業は一年間を通じて継続してください。
そして、普段は面談などに充てていた時間に講習会を入れるのです。
こうすることで、月々の売り上げを継続したまま、講習会費をボーナスとして受け取れます。
しかも、労働時間を変えずにです。
まとめ
講習会を買ってもらうためには
- 常時平常授業
- 面談はよい聞き役に
- 商談をしない
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